動物保護宣言イルカウォッチングに関する自主ルール

私たちは、共に噴火湾を生活の場とする海の生き物たちの姿を観察するに際し、彼らの命と生活を尊重するため、以下に配慮しながらウォッチング船を運航しています。

1.すべての生き物たちの"命"を大切にします
鯨類や海鳥などの観察に際し、彼らの命をおびやかす危険のある、以下の行動をとりません。
・過剰および急速な接近、進行方向に割り込む、浮上・潜水・遊泳の邪魔をするなどの行為
2.すべての生き物たちの"生活"を尊重します
子育て、餌取りなど、生き物たちの行動を妨げる、以下のような行動をとりません。
・母仔や、休んでいる様子の生き物への接近、執拗な追い回し、群れの中に割り込むなどの行為
3.生き物と人とをつなぎます
専門知識をもつネイチャーガイドを添乗することで、乗客が、噴火湾におけるウォッチング経験を通して海洋環境に対し興味関心を抱けるような、教育的内容を網羅します。

【附則】動物と人の双方に対し安全に配慮した、息の長いWin-Winの関係をめざします。

どなたも安心して海の生き物と過ごす時間を楽しめるよう、最大の努力を払います。
『操船と観察に関する具体的規制 対象:全ての海生生物』
  • *最接近距離の目安はハクジラ類で50m、ヒゲクジラ類で100m、子連れの場合は100mほどとする。
    鰭脚類の場合は、10mほどとする。
    海鳥を観察する場合は、行動を変化させない距離を保つこととする。
    (常識的に考えて、動物がストレスを感じない程度の距離を保つ)
  • *動物への接近時速度は、5ノット以下に。(いつでも停船・変針できる速度)
  • *何らかの理由で、動物と距離が近づきすぎた場合は、動物の動きをみながらニュートラルで待機する。
  • *調査や取材など、上記ルールを守れない可能性のある場合は、ネイチャーガイドが同行し、監督する。
  • *30分以上、同じグループや個体につきまとわない。(母子の場合は5分以内)
  • *一個体あるいは、グループを、3隻以上で取り囲まない。(他社船を含む)

企画・作成:笹森琴絵(海洋生物調査員)